新築の打ち合わせ中に知らない言葉が出てきた、、、。
設計士の方から「空配管(からはいかん)にしときましょうか?」って聞かれたけど、よく意味が分からない、、、。何に気を付けたらいいの?
空配管、、、、。普段生活していて使う言葉ではないですよね。
そんなに重要じゃないのかな、、、。
空配管の計画はめちゃくちゃ重要です。空配管を採用してなくて、引き渡し後に家の壁や天井を捲らないといけなくなった、、、という事例もあります。
せっかくの新築住宅で引き渡し後すぐに壁を捲ったり、天井を捲ったりは嫌ですよね、、、。
ホコリも出ますし、工事の時に家に傷がつくかも、、、。
私は住宅メーカーで15年以上、現場監督として勤務しております。今まで延べ1,000棟以上のお客様の引き渡しのお手伝いをさせていただきました。一級建築士、一級施工管理技士、宅建士、インテリアコーディネーターの資格も持っております。
この記事をご覧いただくと以下3つのことが分かります。
- 空配管が何の為のものか
- 空配管が必要な場所
- 後悔しない為の空配管の注意事項
空配管って打ち合わせの中のほんの些細なですが、見落としたり、いい加減に決めてしまうと
後悔する家になってしまいます。
是非、この記事を最後まで読んで、空配管の計画を決めていただければと思います。
まだ、家の間取りや細かい仕様に迷っている方へ。
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そもそも空配管って何!?配線とは違ってそのままでは使えません
まずはこれですよね、空配管が何なのかを説明します。
空配管とは後から電線や、LANケーブル、TVの線などを通せるようにするための管のことです。
なんだかイマイチよくわからない、、、。
もう少し詳しく説明します。
通常、家の中の電気配線は電線がそのまま配線されてます。
そのため、電線が傷んで交換しようと思うと、壁や天井を捲らないと交換できません。
その点、空配管は電線より少し太い管をあらかじめ天井や壁の中にいれておき、必要になったタイミングでその管の中に電線を入れることが出来ます。
将来的に線の交換が必要な個所は空配管を計画することで電線の交換がしやすくなります。
上図が空配管です
このような形状の管を入れます。
新築で空配管が必要な場所ってどこ!?
空配管がどういうものかは何となくわかったけど、どういう箇所に使ったらいいの?
家づくりの打ち合わせでは色んなことを決めないといけないので迷うことも多いですが、空配管は以下の3つを抑えておけば大丈夫です。
- TVの後ろ
- 書斎などのパソコンを使用する場所
- 外構工事の外回りの照明、インターホン配線など
詳しく説明していきます。
まずはTVの後ろです。
インターネットのルーターを置く位置からTVの後ろ(TV用コンセントと同じ位置)は将来的なことも考えて空配管を設置しておきましょう。
理由としては、【将来的にネット回線でTVを見る可能性があるため】です。
TVはアンテナを設置するから、インターネット配線で見ないんだけど、、、。
そう思われる方も多いと思います。
ただ、10年後、20年後の未来はどうなるかわかりません。
台風でアンテナが倒れたり、アンテナの老朽化でTVが見れなくなることもあります。
将来的なことを考えると、インターネット配線を利用してTVを見る可能性は捨てきれません。
そんな時に、「TVの裏にネット配線を繋げてないのでTVが使えない」という事態を防ぐために将来用に空配管を入れるようにしましょう。
2つ目は書斎などパソコンを設置する場所です。
書斎に限らず、リビングの一角でパソコンを利用するならその箇所にも準備しておいたほうがいいですし、インターネット配線を利用してゲームをするなら空配管をいれてもらいましょう。
理由としてはLAN配線の規格はドンドン進化しているからです。
ひと昔前ならLANケーブルの規格はCAT5eというのが主流でしたが、今ではCAT6AやCAT6eや更に高規格なケーブルを使用する方が増えています。
規格が良くなるにつれて、通信速度が良くなるのでサクサクとパソコン作業をされたい方や、ゲームの通信速度にこだわりのある方は空配管を入れておいたいいでしょう。
空配管をいれておけば、高規格のLANケーブルが発売された時に交換が簡単に出来ます。
また、空配管ではなく実線で(LANケーブルそのままで)配線すると20年経ってLANケーブルの劣化が進んでも交換できません。
その場合はLANケーブルを室内に配線することになり見た目も悪くなります。
最後は外構で配線する電線やインターホン配線箇所です。
配線を土の中に入れるときに空配管をつかってもらうようにしましょう
土の中で配線が傷んでしまうこともありますし、経年劣化がで配線を交換しないといけない時に空配管の中に配線を通しておけば簡単に線の更新が出来ます。
費用を安く抑えようとする業者や、手荒な外構業者の場合、何も言わなかったら空配管を利用せずにインターホンの線などを土中に埋設することもあるので注意が必要です。
外構の配線をやりなおそうと思うと大変です。
- 芝生を捲らないといけない
- コンクリートを削らないといけない
- 植栽が植わっておりどうしようもない
ということも過去に経験があります。
お客様が外構のDIYで人工芝を敷いてたら、留め付けるピンが電線に刺さってしまって漏電をしてしまった、という事例もあります。これも空配管に通しておけばピンが刺さる前に気づけたかもしれません。
配線の交換は大掛かりな工事になるので必ず空配管を通しておいてもらいましょう。
外構業者をまだ決めていない、という方は早めに業者に見積りをとることが大切です。
そう言われても、知り合いの外構業者もいないし、、、。ハウスメーカーで見積りしてもらったけど、ちょっと予算オーバー、、、。
ハウスメーカーから紹介された外構業者は中間マージンが発生するので費用が高くなりがち、、、。
オススメは外構業者の見積り一括サービスを利用すること。
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外構業者を決めかねている方は一度試してみてもいいと思います。
ハウスメーカーの外構に疑問を持っている方は【ハウスメーカーの外構は断るのはアリ!?】メリット、デメリットを徹底解説をご覧ください。
空配管に配線を通すのは自分でも出来る?
将来的なことを考えて空配管を計画しておくのが大事、ということは分かった、、、。
いざ、配線を通す時は素人で大丈夫なの?
空配管に配線を通すのはそんなに難しいことではありません。
短い距離(3m程度)や空配管の経路が直線の場合は配管の片側からLAN配線などをドンドン送り込んでいけば空配管の出口まで簡単に線が通せます。
問題なのは、空配管の経路が長い時、経路が何回も曲がっている時です。
そんな時は呼び線という針金のような線を空配管に通しておいてもらえば簡単に配線出来ます。
呼び線とは空配管にあらかじめ入れておく針金を利用したリード線です。
上図の赤丸で囲っているのが呼び線です
呼び線にLAN配線などの通したい線を結び、空配管の出口から引っ張ると線を通しやすくなります。
それでも通りにくければ空配管の出口から1人が引っ張り、入口の方からもう1人が配線を押し出すようにすると簡単に配線が通ります。
HDMIなどの先端が大きい配線でも通るかな、、、?
HDMI、、、確かに空配管を通りにくい配線です。
その場合、私がよくやっていた方法としては
HDMIの先端が破損しないように養生テープなどを巻く。そしてその養生テープに潤滑スプレーを塗布する。というやり方で通してました。大抵の配線はこの方法で大丈夫です。
空配管を何本も通すスペースがない時もあります。
他にも、費用の面で何とか空配管1本で複数の配線を通したいときもあります。
LAN配線くらいの太さであれば複数本通すことが可能です。
私は28Φの空配管であればLAN配線を3本通したこともあります。
この場合、配線の先端を1本ずつずらすようにして通していきましょう。
1本目の配線を入れて、その後30センチ程度通ったところで2本目の配線を通す
また30センチ程通してから3本目を入れる、という要領で。
空配管を計画する時に注意すること3選
空配管について分かってきた所で、特に注意するべきことをお伝えします。
空配管で気をつけたいのは、どのような経路を辿っているかを理解しておくことです。
吹き抜けのある部屋に空配管を計画すると経路が複雑になる可能性があります。
直線で5mくらいの場所に空配管の出口と入口を計画しても、実際は床下に配管したりするので15mくらいの経路になることもあります。
こうなると必要な配線も長くなり、想定より費用が掛かることがあります。
何より、配線を通すのが格段に難しくなります。
吹き抜けがあると天井の裏を配管することが難しく、床下に配管したり、吹き抜けの部屋を避けるように迂回して配管をすることになるので経路が長く、曲がりの回数が多くなり後から配線を通すのに苦戦しがちです。
吹き抜けのある部屋に空配管を計画するときは経路も確認しておきましょう。
空配管は太さが選べる場合がほとんどです。
14Φ、16Φ、22Φ、28Φ、36Φなど数字が大きくなるごとに配管の直径が大きくなります。
当然、大きくなるごとに費用も高額になります。
一番多く利用されるのは28Φです。これであれば少々太い配線でも通ります。
細い空配管だと配線が通りにくいため、電話線くらいしか通りません。たまに16Φを使うこともありますが電話線に使用する時だけです。
逆に36Φ以上の径の大きい配管は曲げにくく施工性が悪い為、いざ現場で空配管の施工をしようと試みても空配管自体が壁や天井裏に通らない場合があります。
何に使うかわからないけど、とりあえず空配管を入れておこう、という方は28Φを入れるようにしましょう。
空配管の長さは最初に聞いておきましょう。そうじゃないと、中に通す配線の長さがわからないのでどれぐらいの長さの配線を購入していいのかがわかりません。
また、経路がわからないと配管の曲がりが何回あるかわかりません。あまりにも曲がりが多かったり、急に配管を曲げているといざ配線を通そうとした時に通らない可能性があります。
実際に私が経験があるのは、配管を90度近い角度で曲げる箇所があり、配線を通そうとしたが通らなかった、、、という事もありました。その時は電気業者さんに特殊な道具を使って配線を通してもらいました。
最初に配管経路を聞くことで後々の思わぬトラブルを防げます。
住宅メーカーによっては後から配線が通らない、ということを想定せずに経路を考えていたり、そもそも配管経路なんて考えずに現場で行き当たりばったりで配管を通している、ということもあります。
確実に配管経路は聞いておくようにしましょう。
新築工事で後悔しない為に、、、
空配管って家づくりの計画の中ではほんの一部ですが、選択を間違ってしまうと大きな後悔をすることになります。
間取りとか、キッチンの種類とか、ユニットバスの設備だとか、大きな物に目が行きがちですが、こういった小さいことでも見逃してしまうと取り返しがつかないことが家づくりには潜んでいます。
特に空配管は壁の中を通っているので、やりかえることが簡単ではありません。
私も引き渡し後のお家で壁を捲ってやり替えたことが何度かありますが、正直とても大変です。
お客様のストレスも甚大です。
家づくりにおいて大切なことは信頼できる住宅メーカーと一緒に計画を立てる、ということです。
- 理想とする間取りを中々出してくれない
- プロとしての提案が少ない気がする、、、
- 契約してから営業の態度がガラッと変わった、、信頼できない。
というような不満はあとを絶ちません。
今回の空配管に関しても面倒くさいのか、あまり説明もせずにサラッと済まそうとしていた、、。私たちはあんまり理解できてないのに、、、。
こういったことが続いて今の住宅会社に不安をお持ちなら一度別のメーカーで間取りのプランニングだけでも依頼してみるのも1つの手です。
家づくりは一生に一度です。後悔しないためにも出来ることは何でもしたほうがいいです。
オススメは無料で間取りの提案から予算の相談まで出来るタウンライフ家づくりです。
資料請求が無料で出来るサービスなどはありますが、間取りの提案や資金計画までしてくれるサービスはタウンライフ家づくりだけです。
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家づくりは一筋縄ではいかないことがほとんどです。
ちょっとでもわからない家づくり用語が出てきた時は今回のようにひとつずつ調べて解決していくのが家づくりを成功させる秘訣です。
是非、後悔のない家づくりを目指してください!