さあ、もうすぐ家の工事の開始、となった時にちょっと気になるのが
大工さんへの差し入れ、必要かな〜ということです
ハウスメーカーの方からは差し入れ不要ですよー、と聞いてるけど本当のところどうなんだろう?
という方、多いんじゃないでしょうか?
私はハウスメーカーで15年以上、現場監督として働いております。延べ1000棟以上のお客様の引き渡しを担当。1級建築士、1級施工管理技士、宅建士、インテリアコーディネーターの資格を持っております。
結論からいいますと
差し入れはしたほうがいい
となります。
この記事をご覧いただくと
- 新築工事で差し入れをしたほうがいい理由
- 喜んでもらえる差し入れの方法
- 大工さんに人気の差し入れ
がわかります。
是非、最後までお付き合いください。
新築工事で差し入れが必要な理由
ハウスメーカーの担当は大抵、差し入れ不要ですよ、大工さんは自分の飲み物とか自分で持ってきますし、好き嫌いもありますし、、、。と、お断りすることが多いです。
ただ、職人さんと接する機会の多い私からすると
【差し入れ、あったほうがいい】
となります。
- 大工さんに感謝の気持ちを伝えることが出来る
- 大工さんとコミュニケーションの機会をつくれる
- 大工さんのモチベーションを上げれる
順に説明していきます。
大工さんに限らず、職人さんはお客様から感謝の言葉を直接言われることって少ないんです。
せっかくいい仕事をしていてもやりがいが少ない、と感じている大工さんは多いです。
特に最近ではお客様が現場に来られる機会が少なくなっているので直接お客様から褒められたり、感謝されることって本当にない、、、。
その分、この記事を読んでいただいている皆さんが大工さんに差し入れをしていただくとより一層、感謝の気持ちが伝わります。
建築現場って何となく足を踏み入れにくい、、、。大工さんとか怖そうで、、、。
こういう方は多いと思います。
大工さんとか職人さんって普段接することがない分、少し近寄りがたい、、、。
そんな時に差し入れを持っていくと会話をするキッカケになります。
新築住宅での大工さんは基本は1人で作業されていることが多いので、現場で会話する相手がいると喜ばれます。
大工さんって寡黙なイメージがあるかもしれませんが、結構おしゃべり好きな方も多い。
なかなか会話の糸口を見つけるのは難しいですが、大工さんの出身地などを聞くことで親近感が湧くことがあります。大工さんは基本的には建築地の近くに住んでいる方を割り当てることが多いので意外に共通の知り合いがいたりするかもしれません。
もちろん、大工さんに限らず職人さんは自分の飲み物やちょっとしたお菓子くらいは自分で用意してらっしゃいます。
でも、お客様から差し入れをもらうことでモチベーションは確実に上がります。
大工さんはプロなので差し入れがあるから頑張る、とか、無いからやる気が出ない、ということは無いです。
それでも仕事をすすめる上でのモチベーションアップには確実につながります
みなさんもそうだと思います、気持ちがのっている時の仕事と、そうでない時の仕事ではいつもと同じことをやっているようで仕上がりが違っていることってあると思います。
なので、職人さんに気持ち良く仕事をしてもらうためにも差し入れはしたほうがいいです。
高価な物であったり、手間が掛かる物である必要は全くありません。
以下に差し入れの仕方、喜んでもらえる方法をお話させてもらいます
大工さんに喜んでもらえる差し入れの方法は?
差し入れ、って言ってもどんな風にしたらいいのかわからない!
ですよね、いつ頃、どうやって差し入れするのがベストなのかお伝えします。
大抵のお客様は2週間に1回、もしくは多くて週に1回くらい現場に足を運ばれることが多いのでそれを想定してお話させていただきます。
毎日現場に行ったり、建築期間中ほとんど現場に行くことが出来ない方に関しては後ほどお話させていただきます。
現場の休憩時間は
- 10時〜10時半
- 12時〜13時
- 15時〜15時半
この時間に合わせて差し入れを持っていくのがいいと思います。
注意点としては12時〜13時の終盤は昼寝をしている大工さんも多いです。昼寝をされている時は起きるまで待ちましょう。(大工さんは起床時間が早いので昼寝をされることが多い)
作業時間中だと、職人さんの手を止めてしまうことになり、差し入れを渡しにくい雰囲気があります。
もしこの時間帯に行けない場合は職人さんに一声掛けて直接お渡しするのがいいと思います。
玄関付近に置いておく、というより直接渡した方が感謝の気持ちが伝わります。
その際に声を掛ける言葉は「手を止めてしまってすいません、差し入れお持ちしたのでよかったらどうぞ」という程度で大丈夫です。向こうから話し掛けてこられない限りはあまり長話しをしないほうがいいです。作業内容的に神経質な時もあるからです。
話しを戻しまして、休憩中に行ける場合は「いつもありがとうございます、よろしければどうぞ」と手渡しするのがいいでしょう。
感謝の気持ちをお伝えすることがポイントです。
話し好きな職人さんなら色々話し掛けてくれると思いますし、お客様からも色々わからないことを聞いたりとコミュニケーションが取りやすい関係を築きやすいです。
何度かこういった関係が築けると職人さんも気持ちよく作業出来ますし、お客様も現場に見に行きやすくなります。
大工さんとの関係は新築工事期間中だけでなく、お引渡し後も続くこともあるので仲良くなっておいて損はないです。
遠方に住んでいるので月に1度しか行けないなー
という方は最初に現場に行ったタイミングで箱買いした飲み物、お菓子を置いておくのがオススメです。
飲み物は常温になってしまうのを気にされるかもしれませんが、現場の職人さんは夏場はクーラーボックス冬場は飲み物を温めるヒーターを持っていることがほとんどなので大丈夫です。
お待たせしました、毎日現場に見に行くぞー、職人さんとがっつりコミュニケーションとるぞ、という方
差し入れ代も馬鹿にならないので箱買いした飲み物とお菓子を現場に置いておく、でバッチリ大丈夫です
毎日現場に持っていく必要ありません。
職人さんも毎日持ってこられても逆に気を遣います。
ここで気をつけてほしいのは現場に行くのが楽しみだ、という雰囲気を存分に出してください。
職人さんからすると、毎日お客様が現場に来る、というのはプレッシャー以外の何物でもないです
毎日現場に来られると、自分の仕事を不安に思われているのかな、と不安になる方が多い。
その環境の中でいい仕事ができる人は少ないです
良い信頼関係の環境じゃないと中々いい仕事、丁寧な仕事って出来ないので
毎日現場に行かれる方は「チェックしに来てるんじゃない、出来ていくのが楽しみなんですー」
という雰囲気を存分に出していくように、何なら口に出してもらえると良いです。
心配なこと、気になることは現場の大工さんに聞くのではなく現場監督に聞くようにしましょう。
現場監督に確認してもらって、返答をもらったほうがより確実な情報となります
大工さんへの差し入れで喜ばれるものは?
それでは現場監督として15年以上の経験を持つ私が感じる大工さんが喜ぶ差し入れをお伝えしていきたいと思います
飲み物はオーソドックスな物が喜ばれます
- コーヒー(ブラック)
- コーヒー(微糖)
- スポーツ飲料
この3つで全く問題ありません。
お客様の中にはコーラなどの炭酸飲料やペットボトルのお茶を差し入れされる方もいらっしゃいますが、炭酸飲料は一気に飲まないと炭酸が抜けてしまい飲みにくくなりますし、お茶は大工さん自身で持ってきているのであまり飲まない、ということが多いです。
真夏の暑い時期はコーヒーだと利尿作用があり、脱水症状になりがちなのでスポーツドリンクもあっていいかと思います。
お菓子といっても丁寧な箱に詰まった菓子折りは全く不要です。
高級感あるものは職人さんも逆に気を遣います
- カントリーマアム
- ハッピーターン
- 瀬戸の汐揚
この3つで十分です
甘いのあり、甘じょっぱいのあり、しょっぱいのあり、
現場お菓子の3種の神器です
この3つをダンボールにいれて現場に置いておく、でばっちりです。
その際、ダンボールに「施主からです、よろしければどうぞ」とメッセージを書いていただくと職人さんも気兼ねなく取ってくれます
メッセージを書くというのは別にアピールをするためではなく、
現場にお菓子が置いてあると自分以外の職人が持ってきたお菓子かな、取っていいのかな、という気持ちが働くからです。お施主様からだとわかれば気兼ねなくいただくことが出来ます。
逆にあまり人気がなくいつも現場に残っているお菓子は
- 溶けるとベチャベチャになるチョコレート類
- アメやタブレットなど
- デパートで売っているような高級なお菓子
チョコレートに関しては溶けると食べにくい、アメやタブレットのような長時間に渡って口に入れておくものは休憩が終わってからも口に残っているのが嫌で人気がない、高級なお菓子は気を遣って食べない、という結果になりがちです。
まとめ
以上、長々と書きましたが
要は感謝の気持ちが伝わって、持っていく時間帯を気にしていただければ問題ありません
差し入れをいただくこと自体が厚かましいことでそれに対して要望するというのはそもそもどうなんだ、という見解もあります。
今回は、せっかく感謝の気持ちを伝えるなら伝わりやすい方法があるよ、ということでお話しました。
別に、住宅会社からは不要だと言われてるし、、、ということで何も差し入れがなくても別にどうってことはありません。
ただ、一生住むであろう自宅に携わってくれている大工さんたちに少しでも感謝の気持ちを伝えておきたい、気分よく仕事をしてもらいたい、というのであれば差し入れがあったほうがお客様と大工さんとのコミュニケーションにもなるのでいいのではないかと思います
注意事項として大工さんの中にはコミュニケーションを取るのが下手だったり、愛想がない、見た目が怖い、という方もいるかもしれません。
中には職人気質であまりお客様と話すのを好まない人もいらっしゃいます。
別に怒っているわけでもなく、そういう方だ、という認識で大丈夫です。
挨拶が出来ない、とか話し掛けているのに無視される、というレベルじゃなければ
単にコミュニケーションをとるのが不器用な職人さん、ということで大丈夫です
(あまりにも酷ければ現場監督に一言伝えておきましょう)
そんな時は無理にコミュニケーションを取ろうとせず差し入れを渡すだけでいいです。
工事が始まるくらいのタイミングで決めておかないといけないことは【外構】です。
ハウスメーカーや工務店で外構をお願いしていると中間マージンが取られて一般的な外構費用より高くなってしまうことがあります。
また、ハウスメーカーの外構業者はデザイン力に不安があったりで、クレームになることもよくあります、、、。
外構業者の選び方を知りたい、という方は【失敗しない外構業者の探し方】後悔しない新築には早めの外構計画が重要をご覧ください。
【失敗しない外構業者の探し方】後悔しない新築には早めの外構計画が重要また、ハウスメーカーとのやり取りでトラブルがあり、ハウスメーカーの外構業者を断ろうと考えている方は【ハウスメーカーの外構は断るのはアリ!?】メリット、デメリットを徹底解説も併せてご覧いただけるとよいかと思います。
【ハウスメーカーの外構は断るのはアリ!?】メリット、デメリットを徹底解説外構工事は家づくりのラスボスと言われてます。
最後まで気を抜かないようにしましょう!