実際どうなの?地鎮祭で大事な5つの事


もうすぐ工事着工、となった頃

いよいよこれからマイホームの建築かー、と物思いに耽る頃に執り行うのが

地鎮祭です

 お客様
 お客様

住宅会社の営業はやってもやらなくてもどっちでもいい、って言ってたけど実際のところどうなんだろ?

 お客様
 お客様

費用はいくらくらい、準備するものは?

など、ほとんどの方が初めての儀式なので質問、疑問が多いことでしょう

そこで今回は今まで1000件以上地鎮祭をやってきた経験を活かして地鎮祭の実際をお伝えします

地鎮祭とは

まずはここからですよね

地鎮祭とは、土地の神様を建築地にお呼びして、これから始まる工事の安全を祈願する、というもの

大体8割から9割くらいのお客様はされる感覚です

別にやらなくてもいいけど、やったほうがすっきりするな、という位のものです

神式、仏式、キリスト教式など宗教に合わせた物がありますが、大抵の方は神式です

今回は神式に焦点をあてて説明します

式自体の所要時間は20分から30分くらいですが、その後近隣挨拶などもあるので

1時間半前後くらいは掛かると思っておくといいでしょう

施主側が行う内容もあるので事前に勉強しておくと役立つと思います

地鎮祭に適した服装、マナーは?

 営業
 営業

どんな服装でもいいですよ、気軽に来てください

という住宅会社の方もいるかもしれません

大抵、住宅会社の方はお客様に気を遣わせないように緩い言葉を使います

実際に夏場だと短パン、ビーチサンダルで来られる方も結構いらっしゃいました

でも

儀式なので正装で来てもらったほうが良いです

かしこまった礼服、とまでは不要ですが、男性であればジャケット着用、スラックス、女性であればそれに順ずるおとなしめの服装がベターです

儀式だから、ということもありますが

地鎮祭後にご近隣に挨拶まわりをすることが一般的です

あまりカジュアル過ぎる格好でいくと、近隣の方から

どんな格好で挨拶来とんねん!?

と、思われてしまうかも

また、地鎮祭後に記念撮影もすることが多いので後から見返した時に正装のほうがビシっとしt格好いいと思います

地鎮祭のマナーに関して

特にこれと言ったマナーはありませんが

・地鎮祭の後、もしくは前に神主に玉串料(地域によっては初穂料ということもあります)をお渡しします

稀に玉串料を忘れる方がいらっしゃいます、また のし袋を忘れてお札のままで渡す方がいらっしゃいますが

失礼なので気をつけましょう

・時間厳守 大抵地鎮祭は日柄の良い日程に執り行われることが多く、神主は1日に何件も地鎮祭を行うことが多いです。遅刻してしまうとその後の地鎮祭にも遅れることがあり、神主に迷惑を掛けることがあります。

・地鎮祭中、写真は自由に撮っていただいて問題ございません、(むしろ一生に一度の事なので一杯撮ってほしいです)が、祭壇の後ろには立たないでください

祭壇というのは神主が準備して御札、お供えなどを飾った台です

祭壇の向こう側にはお呼びした神様がいらっしゃいますのでそちらには立たないで、というのがマナーです

これは住宅会社の方でも割と知らない人も多いので知っとくといいかも

また、雨天の場合に神様の前で傘をさすのが失礼、とお考えの方もいらっしゃいますが遠慮なくさしていただいて

大丈夫です

地鎮祭に準備するもの、費用は?

準備するものは地域の神社によって違いますが一般的な物をお伝えします

・玉串料(地域によっては初穂料と言います)神社にもよりますが2万円から5万円というところです

のし袋に玉串料もしくは初穂料と書いて神主にお渡しします

・近隣への挨拶まわりの粗品 これから工事を始めます、という挨拶をする際に近所の方にお渡しする粗品です

※極稀に住宅会社へ祝儀などお渡しされる方もいらっしゃいますが全く不要です

住宅会社の方が用意することもあるので事前に確認しておいてください

ここからは地域、お願いする神社によって違いますので事前に確認しておきましょう

神社が用意することが多いですが、場合によっては施主側に準備をお願いされることもあります

・竹  地鎮祭の祭壇を囲うように竹が4本必要です 2m前後くらいの竹が必要です

    竹を地面に固定するための杭のような物も必要です

・しめ縄 竹で囲った箇所にぐるっとしめ縄をまわして結界のようにするためのもの

・盛り砂用の砂 儀式の中で使用する砂です ホームセンターなでで売っている20キロの山砂1袋で大丈夫

・清酒  お神酒とも呼ばれます。地鎮祭時に土地の四隅、盛り砂を清めるために使用します

・精米 清酒と同様、地鎮祭時に四隅と盛り砂を清めるために使用します

地鎮祭時 施主側がやること

地鎮祭の式典中、施主がすることが3回あります

1.清め払い

2.地鎮の儀

3.玉串奉奠(たまぐしほうてん)の儀

の3回です

清め払い では神主に続いて施主が土地の四隅を清めます。1人が清酒を持ち、もう1人が精米を持ちます

神主が北東の角から清めますのでそれに続きます。

隅まで行き、まずお辞儀をし、その後清酒を撒きます、そしてお辞儀をします。

続いて精米を持っている方が同様に清めていきます

北東から時計回りに清めていき、最後盛り砂を清めて終わりです。

地鎮の儀 では盛り砂を崩すという作業を施主がします

 ルイ
 ルイ

地鎮祭のハイライトやで!施主以外はカメラの準備をしましょう!

施主は大きな声を出す準備を!(笑)

鋤(スキ)を神主から渡されるので

「えいっ、えいっ、えいっ」と掛け声を発しながら3回盛り砂を崩しましょう

だいたいの方が、はにかみながら掛け声をされる方が多いです

ちょっと大きな声出すと こなれ感 出せるで!

以前 「えい、えい、おー」と掛け声をされた方がいて地鎮祭中笑いがこみ上げてきたことがありました、

地鎮祭はおめでたい場面なので何でもありやな、と思えた瞬間でした

玉串奉奠(たまぐしほうてん)の儀

いよいよ地鎮祭も終盤です。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)では神主から榊を受け取りますので榊をくるっと半回転させて

榊の根元を祭壇に向けて置いて

二礼 (2回お辞儀をして)

二拍 (2回手を叩いて)

一礼 (1回お辞儀をする)

で退きます。

この時のポイントとして榊を受け取った際に目を閉じて「いい家建ちますように!」と榊に念を送るのが

プロっぽいです(私はいつもそうしてます)

また、退く際に神主にお辞儀をして退くとこれもまたプロっぽいです(何のプロ?って感じですが)

これにて施主側が行うことは終わりです。気楽に地鎮祭が終わるのを待ちましょう。

地鎮祭後

お疲れさまでした、これにて地鎮祭が終わりです。

祭壇をバックにして記念撮影をしましょう。

地鎮祭の儀式に使用した御札(おふだ)、鎮め物(しずめもの) というのを神主から預かります。(地域によっては無いこともあります)

御札 は棟上げの日(建物の屋根が出来る工事)まで今お住まいの家の神棚(なければ目線より上の棚、冷蔵庫の上などに祭っておきます。)出来れば、南向きか東向きに置くのが望ましいです。

棟上げの際に工事の担当者に渡しましょう。新築の家の棟木(一番高い所に取り付けられる木材)に祭ってもらいます。

鎮め物は御札とは反対に家の下から神様に守っていただくものになります。

工事の担当者に渡して基礎のコンクリート内に入れてもらいましょう。大抵建物の中心付近に入れてくれます。

地鎮祭の締めくくりとしてご近所に挨拶周りをすることが多いです

昔から、向こう3件、両隣と言います。(向かいと斜め向かい2件と両隣の計5件に挨拶すれば良いという言葉)ですが最近の傾向からすると更に広い範囲をしたほうが懸命です。

ご近所の間で「私はもらったけどあなたは?」というような会話がされたりすると面倒くさいですよね?

その住宅内で工事車両が通る範囲、や自分の土地の区画1列くらいはしておいて損はないと思います。

10件近くはしておいたほうが後々のトラブルは防げます。

 ルイ
 ルイ

工事の音がうるさい!というクレームで謝罪しにいくと、「挨拶まわりも来てへん!」という声も頂くことがあります。割と建築地から離れてるやん〜、という場合も少なくないので新築の家から見える範囲は挨拶まわりしといた方がええかも!

挨拶まわりを工事会社だけに任せる方もいますが、

ご近所さんからは 施主さんはどなたですか?とか 「なんで施主が来ないの?」とか言われることもあります(特に年配の方がご近所にいらっしゃるとその傾向が高いです)必ず同行しましょう。基本、住宅会社主導で挨拶は回ってくれます。施主は後ろについておいて、住宅会社の方から紹介された時に「どうも〜、施主の〇〇ですよろしくお願いします〜」と言えばいいだけです。1件につき30秒くらいです。

挨拶まわりをすることで、ご近所さんがどんな方かもわかりますし、子供がいるのか?同世代か?親切そうな人か?とか色んな情報が収集出来ます。これは引っ越してから「このこと誰に聞いたらいいんやろー」ってことを解決するのに役立って来ますので是非、挨拶ついでに人間観察もしておきましょう!

てなことで、地鎮祭、その後のご近所挨拶までは以上となります。

まとめ

地鎮祭、いよいよ工事が始まる、ということでドキドキしますよね。

住宅会社によってはこのタイミングで初めて工事担当者に会うこともあり、

工事の担当者はどんな人かな、とか緊張感もあると思います。

ただ、皆さんと同じように工事をする側からしても「お客様、どんな方なのかな」というのを気にかけてますので、あまりお客様が緊張されているとこちらも接し方を伺うような形でドギマギします。

普段どおりの皆さんでお願い致します。

これから工事がはじまり、徐々に家づくりが始まります。

家づくりは単なる物作りではありません

そこにある皆さんのこれからをつくっていく コトづくり です

是非、これからの工事の進捗を楽しんでいただければと思います。

2度と同じ日は来ません、一日一日を楽しんでいきましょう。

それでは今日はこのあたりで終わります、地鎮祭に関して少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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