新築の打ち合わせ時、決めること、悩むことっていっぱいありますよね、、、。
担当の営業からは「外構工事もそろそろ決めていきましょうね〜」なんて言われるけど
外構工事のことまで考える余裕がない。。。もう外構は後回しにしようかな、、、。
そう考えるお客様も少なくありません。
でも、外構工事をあとから、と考えるのは絶対にNGです。
私は住宅メーカーで現場監督を15年以上経験しており、延べ1000棟以上の引き渡しに携わってきました。
1級建築士、1級施工管理技士、宅建士、インテリアコーディネーターの資格を持ち、今も日々お客様の工事に携わってます
実は、住宅の現場監督は外構工事とも関わりが深いです。
お引渡し後にお客様から外構の相談を受けることもありますし、
新築と外構の打ち合わせがうまくいっていなくてクレームを受けることもあります。
(クレーム事例を詳しく知りたい方は新築の外構 失敗しない為に 早めに計画しておくべき理由【1級建築士が徹底解説】をチェックしてみてください)
私の経験からすると
外構工事をあとから考えよう、、というのは絶対に避けておくべきです。
1000棟以上のお家に携わってきた経験から皆さんに外構工事を早めに計画しておくべき理由をお伝えします。
外構業者の選び方がわからない、、、という方は【失敗しない外構業者の選び方】後悔しない新築には外構が重要もチェックしてみてください。
最近の物価上昇で外構の費用もドンドン上がってます。
セメント資材、アルミ資材の物価高騰により外構費は今後も高くなりそうなのでなるべく早く見積もりをとって費用感をつけておきましょう。
【失敗しない外構業者の探し方】後悔しない新築には早めの外構計画が重要外構工事をあとから、と考えると5年後も10年後もそのまんまかも、
割と多いのがこれです。
家づくりで結構疲れたし、外構はとりあえずあとから考えよう、、、。
この考えで外構されない方、、、
5年後も10年後も外構されない事が多いです、、、。
なぜなら、現状を変えようと思うのって結構エネルギーがいるからです。
ちょっと軽いつもりで、外構工事をあとからにしていると、
外構がされてない状態が日常で、それが不便にも感じなくなってしまいます。
その状況が1年ぐらい経つと「そろそろ外構工事を考えはじめようかな〜、でも何からしたらいいのかな〜」と思い、そのまま時間だけが過ぎます、、、。
3年くらい経つと「あ〜、今年こそは外構工事始めようか。でも家のローンもまだまだあるし、週末に自分でDIYをちょっとずつしよう、、、」と言って何もせず、、、。
5年くらい経つと、「あ〜、外構しようと思ってたけど家の外壁とかも汚れてきたし、別に外回りをそんなにキレイにしなくても目立たないか、、、」
と、何かと理由をつけて外構工事に取り掛かりません。
そうしてる間に10年くらい経って、
ん〜、別に今更外構工事ってあんまり意味ないよね〜。。。
結局、外構工事をせずに新築工事が終わる、、、という方いらっしゃいます。
現状維持が多くの人にとっては一番ラクで気持ちがいいからです。
でも、せっかくの新築、外構工事もある程度おこなって、快適に過ごしたくないですか?
外構工事をしない実害を説明していきます。
せめて外構で整地、砂利だけでも。家の中が土やホコリだらけに、、、
外構工事を全くしないと建物の周りが土の状態ということになります。
そうなると何が困るって
- 雨が降ったら土がぬかるんで歩きにくい
- 風が吹いたら土埃が舞って家の中に入ってくる
- 土が雨で跳ねて家の外壁や基礎が汚れる
- 雑草が生え放題で手入れが面倒、、、
正直、困ることだらけです。
敷地内の土がぬかるんでいると靴が汚れます。
→汚れた靴で玄関に入ると玄関の土間が汚れます。
→土間が汚れた状態にしておくと乾燥して土汚れが空気中に舞います。
→そうなると家の中のホコリが増えてしまいます。
家の中のホコリが増えるのって掃除がめんどくさいだけではなく、ダニやカビの発生源になります
なので、常に家の中が「なんか汚い、、、」という状態になってしまいます。
予算の関係でしばらく外構工事をしないにしても余分な土は処分してもらって砂利でも敷いといてもらいましょう。
ただし、将来的に外構をされるのであればこのように一時的に砂利を敷くというのは費用を無駄に使っている、ということになります。
なぜなら、外構で駐車スペースを作ったり、何かを設置する、となった時は土を処分しないといけないので、せっかく入れた砂利などは処分することになるからです。(残土って何?という方は【残土処分費の相場】 残土を安くする方法を1級建築士が徹底解説を御覧ください)
どうせ外構工事をするなら早めに計画を建てておいたほうが費用面からも良いです。
外構されてないとご近所にも迷惑が掛かる、、
外構をしないのは自分たちだけにデメリットがあるわけではないです。
家のご近所様にも被害がでます。
例えば、、、
- 土埃が舞って、洗濯物が汚れる
- 雑草が生えて隣の家の庭にも害虫や雑草の種子が飛ぶ
- 隣と高低差があると土が隣地にこぼれてしまう
このように外構がされていない家だと隣近所にもご迷惑を掛けることが多いです。
ご近所の方もこういう状態は「言いたいけど、言えない」というのが普通です。
外構はお金が掛かる話なのでご近所の方も
「お宅の外構、いつされるんですか〜?うちにも土埃が飛んできて困るんです〜」
なんてなかなか言えないですよね。
知らずしらずの間にご近所さんから敬遠される、っていうこともあります。
将来的に外構をしよう、と思っているなら早い方がいいです。
ご近所さんとの関係性が悪くなってからでは遅いかもしれません。
外構がされていないと不用心?外から丸見えに
外構がされていない家は外から丸見えになります。
フェンスや植栽など外から視線を遮るものがないからです。
このような状態だとリビングでくつろいでいる時でも常にカーテンを下ろしておくなど対策が必要です。
せっかく、開放的になるように大きな窓を計画したのに開けれない、カーテンを閉めとかないと落ち着かない、、って嫌じゃないですか?
外構をしてないと家の中で落ち着けないし、空き巣にも狙われやすい
フェンスやブロックがないと外から丸見えの状態です。
そうなると家の中の様子がわかりやすいですよね。
「今、カーテンを閉めたな。これから外出するのかな?」とか
「今日は部屋の照明がついていないな、留守かな?」といったように空き巣に与える情報が増えてしまいます
あとは、近所の子供が敷地内に入ってきたり、見知らぬ人が敷地内に入ってくるリスクも増えます
外構が終わっていないと、なんとなく「ここはまだ工事中かな、ちょっと敷地入ってもいいかな」という心理になる人が多いです
通りすがりの人が何気なく入ってきてゴミをポイ捨てされたり、車が通る道であれば退避場所として勝手に進入される場合もあります。
自分の敷地内に知らない人が入ってくるストレスって結構大きいです。
その都度注意するのもなんか面倒くさいし、逆恨みされても嫌だし、、、。
こういったストレスを無くす為にも、なるべく早めに外構工事はされた方がいいです。
車のタイヤが泥だらけ、、。道路も車も汚れる
外構がされてない状態だと車のタイヤが汚れます。
特に雨の日など、土がぬかるんでいるとタイヤに泥がついてそのままご近所の道路を汚すことがあります。
工事中にもご近所から多いクレームの1つです。
道路についた泥汚れって本当になかなか取れません。
ホースで水を流しながらデッキブラシで擦りますが想像以上に取れません。
ご近所の方がわざわざ道路汚れてる、ってクレームいれてくるかな?
直接クレームを言ってくることは少ないと思います。
でも、口には出しませんが間違いなくご近所の方は不満に思ってます。
ある日、回覧板などでそんな内容を載せられるかもしれません。
そんな気まずい空気は避けましょう。
ご近所と不穏な空気の中でこの先ずっと住んでいくのはとてもストレスが掛かります。
せっかく戸建て住宅に住むのなら、ご近所の方とも良好な関係でいたいですよね。
また、家の外壁が汚れるのと同様に車も泥が跳ねてボディが汚れます。
車の泥汚れって結構落としにくいです。
泥は細かい粒子なので車に傷をつけることもあります。
車を停めるとこだけでも砂利とか敷いといたら大丈夫?
砂利を敷いといたらだいぶマシにはなりますが万全ではありません。
なぜなら、車を発進させた時に砂利が道路に飛び散ってしまうことが結構あるからです。
よく外構せずに砂利や砕石を駐車スペースに敷いてるお家を見かけますが結構道路に砂利などをバラまいてしまってます。
それはそれでご近所迷惑になります
- 自転車に乗ってたら砕石につまづいて転んでしまった、、、
- 道路に砂利が飛び散っているので子供が砂利を投げて遊ぶ、、、
- 道路に砂利があると、車を運転する際に飛び石になって危ない
など、ご近所と揉める要素はいっぱいあります。
タイヤが乗る分だけでもコンクリートを施工するのがオススメです。
駐車場やカーポートについてもっと詳しく知りたい方は外構で失敗しない為に駐車場計画で大事にするべきこと7選【1級建築士が徹底解説】もご覧ください
外構はあとから、はNG。早めに外構の計画をしておきましょう。
外構をされない理由はいくつかあると思います。
- 新築の建物に予算を掛けすぎて外構に費用を掛けれない、、、
- そもそも建物に費用を掛けるつもりだったし外構はするつもりがない
- しばらく外構のプランを考えてからにしようと思ってたらそのままズルズルと、、、
どの理由にしても「なぜ家を建てようかと思ったのか」という原点に立ち返ることが必要です
今住んでいる場所、間取り、環境に何かしら不満があるんですよね、
それを解消するために家を建てるんですよね。
そう考えると家づくりは外構も含めてトータルで考えないといけません。
住みやすい家というのは外構も含めて考えないと満足度は下がります。
せっかく家を建てたのにここで述べたように
・くつろげない、、、
・住んでいて毎日ストレスを感じる、、、
・近隣さんとも上手くコミュニケーションがとれない、、、
と、いうような後悔が残る家づくりは避けてほしいです
みなさん、家づくりには色々と知恵を絞ってプランを考えたり、インテリアを考えますが
外構はあとからになってることが多いです。
ここでも紹介しましたが、早めに外構の計画をしないと後悔する家づくりにドンドン向かっていってしまいます。
ハウスメーカーや工務店の営業は「外構はあとからでも何とかなりますよ〜」って言ってくるかもしれませんが
そんな甘い言葉を信用してはいけません。
ハウスメーカーや工務店の営業は建物にお金を使ってもらってほしいから外構を先延ばしにします。
まずは外構業者を考えるのにどんな選択肢があるのかを知ることが必要です。
どんな選択肢があるのか知りたい方は【失敗しない外構業者の選び方】後悔しない新築には外構が重要をチェックしてみてください。
【失敗しない外構業者の探し方】後悔しない新築には早めの外構計画が重要それでは後悔のない家づくりを!